私は先輩に嫌われている④

そうこうしているうちに、あっという間に夕方になってしまった。

「生田さん、もうこんな時間ですけど……」

「ああ、そうだな。帰るとするか」

そう言って生田部長は立ち上がった。

「ちょっと、私、手伝ってもいいですか?」

私は帰るまでに少しこの文芸誌の原稿を進めたかったのだ。

「大丈夫か?ここまで残ってるのも、お前だけだぞ」

生田部長は優しい笑顔で言った。

「ええ、大丈夫です。あと少しで校正が終わります」

私は返事をして、生田部長が帰った後も原稿を校正し続けた。

夜遅くなって、ついに校正が終わった。

「やっと……」

私は一人呟いた。

「お疲れ様です」

あこが現れた。

「あこちゃん、こんな時間に……?」

「みのりちゃんがまだ残ってるって聞いて、心配で来ちゃった」

あこはやさしく微笑んだ。

「ありがとう。でも大丈夫、もう帰ります」

私は笑ってあこに返事をした。

「じゃあ、私も帰るね」

あこは笑顔で私に手を振って、去っていった。

私は一人残されたが、気持ちはすっかり晴れ晴れとしたものになっていた。

「生田さんも、あこちゃんも……私を助けてくれる人たちがいる」

私は思った。

そして、疲れた体を引きずりながらも、帰り道を歩き始めた。

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早寝早起き朝うどん

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