私は先輩に嫌われている①

私は細川みのり。大手出版社に勤める29歳の限界OLだ。

今日は休日出勤で、とある文芸誌に掲載する短編の校正をしていたのだが……。

「おい、何やってんだ」
そう言って私の肩を叩いたのは、私が所属する部署の先輩、千羽さんである。
「あ、えっとですね……これはその……」
まさか官能小説を読んでいるところを見られるとは!しかもよりによってこの人に!!
「お前がこんなものを書くなんてなぁ」
千羽先輩はニヤニヤと笑いながら言う。
「ち、違いますよ!!」
「じゃあこれなんだ?」
先輩の手には原稿用紙があった。
「あーっ!!!それはダメです返して下さい!」
しかし時すでに遅し。彼は既に中身を読み始めていた。
「『お仕置き』ってなんですか?ほらここも、『もう許してぇ~!』って。お前こんな趣味あったのか」
「だから違うんですってば!」
私が必死に否定しているというのに、先輩は聞く耳を持たない。
「まあまあ落ち着け。俺が協力してやるからさ」
「いやあのほんとに……」
「大丈夫だって。俺はそういう偏見ないから。むしろ応援するぞ」

そう言い残して、彼はどこかへ行ってしまった。
ああどうしよう……絶対変な勘違いされた……

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早寝早起き朝うどん

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