横浜ブルース⑦ ～エピローグ～「約束の場所」

私たちは、家族として幸せに暮らしていた。彼は写真家として、私は海洋生物に関する仕事に就き、私たちはお互いの夢を追いかけながら生活していた。

ある日、彼は私に誘いをかけた。「由美子、今日は久しぶりに海に行こうよ」と。私は彼の言葉に心が躍った。海といえば、私たちにとって特別な場所だった。そこで出会った私たちの想い出を、今でも大切に思っていた。

彼と一緒に海に行くと、彼は私に手を差し伸べた。「約束の場所に行こう」と。私は彼と手を繋ぎ、彼が導くままに歩いた。すると、私たちは昔よく来た場所にたどり着いた。

そこには、私たちが付けたロックがまだ残っていた。私たちは、二人で書いたメッセージを読み返し、当時を思い出していた。彼は私に言った。「このロック、今日新しいのに変えようか。俺たちの想い出を新しく刻んで、またここで約束しようよ」

私たちは、新しいロックを付けることに決めた。新しいメッセージを書き込み、彼と一緒に海を見つめた。私たちは、この海と共に、これからも歩んでいくことを約束した。

そして、彼は私に向けて、大切な言葉をかけた。「由美子、これからもお互いを支え合い、幸せに過ごそう。俺たちが愛を育んできたこの場所で、いつまでも約束しよう。」

私たちは、彼が言う通り、これからもお互いを大切にし、幸せに暮らしていくことを決めた。私たちの愛は、海のように深く、そして広がっていくことを実感した瞬間だった。